去年の最高気温は何度か覚えていますか?
日本で最高気温を記録したのは、新潟県中条で40.7℃でした
ちなみに1980年8月の最高気温は31.1℃・平均気温は26.5℃と、40年前の気温から考えると異常気象のような暑さになっています。
いまやエアコンは生活必需品で、無くては夏を乗り越えられませんね。
しかし気になるのは電気代。
同じく涼しくなる「冷房」と「除湿」は、どちらがおトクで涼しくなれるんでしょうか?
あらためて調べてみました!
- 冷房と除湿、電気代が安いのはどっち?
- エコになるエアコンの使い方
- さらに節約になる最新エアコンの実態
冷房と除湿、どちらがおトクに涼しくなれるの?
昔から議論されてきた冷房と除湿はどちらがおトクなのか。
今現在のエアコン性能を踏まえて調べてみました!
いきなり結論:電気代が安いのは除湿!!
除湿がおトクな理由
除湿は室内の湿度を下げる機能です。
空気を冷やすことで湿度が下がります。
なぜなら、暖かい空気のほうがたくさん水分を含んでいるからです。
空気を冷やすことで、ついでに室温も下がる。
これを弱冷房除湿と言います。
除湿を使うことで、電気量がほぼ一定でおさまります。
冷房が除湿よりおトクじゃない理由
冷房は外の気温によって温められた部屋を冷やす目的です。
外の気温と室温に差があればあるほど、エアコンの冷房はフルパワーで動きます。
つまり、電気をたくさん使うことになります。
除湿にはもうひとつ機能があった
一番電気代がかからない除湿は弱冷房除湿と紹介しました。
もうひとつ「再熱除湿」という機能もあるんです。
再熱除湿は、弱冷房除湿と違って部屋を冷やさない機能です。
除湿だと冷えすぎてしまって、逆に寒くなるという方に適している機能です。
実は再熱除湿は、冷房より電気代がかかるんです!
空気を冷やす→湿気を取る→送風するために再度温める
という動きをしているため、より電気を使うことになります。
少しでもエコになるエアコンの使い方
夏の暑さでエアコンは使わなきゃいけないけど、少しでも電気代を少なくしたい・・
もちろん、電気代が少ないほうが嬉しいですよね!
コツは機能の使い分けです。
機能の使い分け?
冷房・弱冷房除湿・再熱除湿の3つを使い分けることで、快適に過ごしながらも電気代をおさえることができます。
除湿を使うとき
梅雨や雨が多いときに使います。
暑いよりもジメジメしているときに効果的です。
目安は湿度が60%以上になったら冷房に切り替えましょう。
冷房を使うとき
暑さがキツイときに使います。
真夏は冷房のほうが効果的です。
目安は26℃~28℃です。
実は室温の快適さは湿度も大きく関係するので、同じ気温でも湿度が低いほうが涼しく感じます。
こまめに消すと節約になる?
出かけるときにこまめに消すと節約になる!といったことを聞きますが、逆効果になることもあるんです。
エアコンは、『暑い→冷ます・寒い→あたためる』のときに一番電気を多く使います。
そのため、暑い夏に1~2時間出かけるからエアコン切って帰ったらまた付けると逆に電気代が多くなってしまいます。
電気代の無駄を減らすなら、冷房・除湿はつけたまま出かけても良いでしょう。
がんばりたくない電気代節約の基本
暑くてジメジメする夏に電気代を気にしてエアコンを使わない・・
日本の夏ではあり得ません!
熱中症などになってしまって、健康的に良くないことばかりです。
がんばりたくない節約の基本は、『勝手に節約』です。
いつもどおり生活しているけど、勝手に節約になっている仕組みを取り入れましょう。
2016年から始まった電力自由化という仕組みを使って、普段の生活は変わらないのに電気代が減ることを実感してください。
⇛関連記事:節約なのにガマンしない!テクニックいらずの電気代見直し
最新エアコンのエコはすごい!
昔から長く家電を使っていると、電気を多く使うことがあります。
これは消費電力の多さによるもので、最新エアコンは消費電力がどんどん少なくなってきています。
15年前・10年前・最新エアコンを比べたら
■15年前のエアコン消費電力は1080W、1時間あたりの電気代は29.16円
■10年前のエアコン消費電力は755W、1時間あたりの電気代は20.39円
■最新のエアコン消費電力は605W、1時間あたりの電気代は16.34円
引用:エネチェンジ
15年前のエアコンを使っている人と最新エアコンを使っている人では、電気代が約40%も変わってきます。
例えば1日8時間エアコンを使った場合、その差は1ヶ月で約3,000円・1年で36,000円も!
その他にもたくさんの新機能
最新エアコンはさまざまな新機能も搭載されています。
- 自動センシング機能(人を見分けてピンポイントで涼しくする)
- 自動掃除機能
- 空気清浄機能
- 空気の流れを制御して効果的に冷やす、あたためる
その他にもメーカーそれぞれで新しい機能をつけてきています。
古いエアコンを使っている方は、一度電気屋さんへ見に行かれてはいかがでしょうか?
おわりに
今回は除湿と冷房の使い分けと、おトクなエアコンの使い方を紹介しました。
ただ、節約を意識するばかりにエアコンを使わなかったり少しの時間だけにすると、暑い夏に負けてしまいます。
どうしても電気代が気になるなら、電力自由化を活用して勝手に節約する形にしましょう!
⇛関連記事:何もしないのに節約できちゃう電力自由化の仕組み
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